FET-三極管のカスコードで、ブートストラップ有りのロードラインを作ってみた。
まずはじめにブートストラップ有りの回路図を上に示す。17JZ8の五極部グリッド抵抗は470KΩとした。
(2011.9.6追記)
以下のロードラインについては算出方法が間違っているとの指摘を受けたので後日訂正する。
(追記ここまで)
電流が少なくて作図しにくいので、Ep-Ip特性図をExcelに取り込んだグラフを作った。カスコードの負荷抵抗をエイヤで33KΩとした時のロードラインは黒の直線。ピンクは交流のロードラインで、17JZ8グリッド抵抗を並列にしたもので30.8KΩ。 ARITOさんからブートストラップ時の負荷抵抗を7倍と仮定する提案を頂いたので、交流ロードラインの抵抗を7倍したものが緑の線で216KΩ。 動作点より電圧の高い側のほうが長くて不釣合いだ。計算での最大振幅は360-27=333Vp-pと出たが、Eg=0Vより左には振れないので実質223Vp-pあたりだろうか。
負荷抵抗をさらに減らして22KΩとしてみた。計算での最大振幅は349-30=319Vp-pと減少したが、こちらのほうがバランスが良い。実質280Vp-pくらいか。
ブートストラップ無しの場合も実験で試そう、というわけで、無いアタマをひねって電源部の回路を考えている。初段は高く、出力段は低く、ということで電源トランスの180Vタップから両波倍電圧整流するのと両波整流するものを2回路組み合わせる案を考えた。
初段カスコードの電源電圧が高すぎると17JZ8三極部のEpmax=250Vを超えてしまうおそれがあるので、リプルフィルタの抵抗を増やして降圧させるつもりだ。