昨日の内容につき、ちょこっと改造してみた。
71Aのカソード抵抗R4を5.2KΩから5.8KΩに増やし、VR1を回して+Bを265Vから269Vに上げ、さらにVR2を回して71Aのグリッド電圧を45Vから55Vにまで上げた。
とりあえず歪率特性を取ってみた。やはり懸念していたことは当たっていた。歪率5%での出力は0.45Wから0.6Wにアップ。初段がリミットして最大出力が抑えられていたわけだ。
改造前の歪率特性を上に示す。
拙71A直結シングルアンプは、ぺるけさんの171Aミニワッターに比べて1KHzでの歪み打ち消しが行なわれていない。これはおそらく私のカスコードトランジスタの動作点と負荷抵抗が最適でないせいだろう。利得を増やしたためにトレードとして歪み打ち消しが行なわれなくなったわけだ。
初段にデカップリングを設けてカスコードの負荷抵抗を減らせば、たぶん歪み打ち消しは行なわれると思う。後日、気が向いたら回路を考えてやってみよう。