再び夏の暑さが戻ってきた。おかげでまたやる気喪失。
それでも一番簡単な実験、ということで、前回の宿題である、初段にデカップリングを設けてカスコードの負荷抵抗を減らしたら歪み打ち消しが行なわれるかどうか試してみた。
回路図を上記に示す。負荷抵抗R2を96KΩから48KΩに減らし、C8とR10によるデカップリングを設けた。DC的には変わらないはず。
利得は4.3倍(NFB 5.7dB)となった。歪率特性を上記に示す。10KHzのカーブが変だが、もう一度測定しても同じだった。結果は予想通り1KHzでの歪みの打ち消しが行なわれ、低歪みとなっている。
前回では1KHzと10KHzの歪率カーブがほぼ一致していた。但し利得やNFB量が異なるので、単純比較はできない。
ぺるけさんの171Aミニワッターの仕上がり利得は4.16倍(NFB6dB)だから、やはり利得が低めなのには理由があったわけだ。