おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

6N6Pプッシュプルアンプ・トランスケース塗装

6N6Pプッシュプルアンプのトランスケース塗装の進捗。このところ天気がぐずつき気味で湿度が高く、塗装に適さない日が続いている。

 

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上から被せるカバーはシルバーのハンマートーン、トランスケース下部は黒のつや消しにした。プラサフを吹いた後、本塗装に入る。

 

ハンマートーン塗装は水平面にのみスプレーするのがコツ。1回につき、たった5秒程度で塗り終わってしまう。他の面を塗りたい衝動に駆られるが、これを抑えなければならない。急いでやると塗料のタレを作るし、下に敷いてある新聞紙にひっついて悲惨なことになる。全部塗り終わるのに2〜3日はかけないといけない。

 

ハンマートーン塗装は1回に1面しか塗れないので、5面あれば5回に分けて塗装する必要がある。2度塗りなら10回だ。

 

1面スプレー→(1時間)→1面スプレー・・・・→(1時間)→1面スプレー

 

で10回分。こんな面倒くさいことを気長にやること自体大変だ。

 

注意していても折り返しで塗料が厚くなり、タレを作ってしまう。でもハンマートーン塗装は厚塗りすることでハンマーで打ったような模様が現れる。加減が非常に難しい。

 

Webを検索したらスプレー塗装の基本テクニックというのがあった。

①塗面に対して垂直にスプレー

 傾いていると部分的にザラついてしまったり、塗料のタレが起きたり、ムラが生じる原因となる。

②距離は一定に

 標準的には15〜20cm、大体手の平ひとつ分くらい。

③動かす速度を一定に

 標準的な速度は30〜60cm/秒。

④手首は固定する

 手首は腕の延長線上として、固定して塗装する。

「垂直に」というのと「手の平ひとつ分」ってのが非常に参考になる。

 

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ハンマートーン塗装は、一般的には高級とされているようで、シロートの塗装でもおお、すげえ!という顔をされる。

 

タンゴのトランスなんか皆このハンマートーン塗装だよね。 ついでに電源トランスの上部カバーもハンマートーン塗装した。でもコアの部分はやらない。くどくなると思うからだ。

 

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ビスを外して初めてわかったのだが、4本のビス全てに絶縁スリーブが入っていた。ということは、コアが絶縁されているということ。ちなみにノグチの電源トランスでは1本のビスだけ絶縁スリーブが入っていない。コアが帯電していて、触れると電撃を受けるなんてことが起こらないといいが、小型だから問題ないのかな?

 

現在乾燥中なので、乾いたらハンマートーン塗装した表面をコンパウンドで磨く予定。じっくり磨かないと綺麗にならないから大変だあ。