おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

17JZ8 CSPPアンプ・配線完了したのだが…!

本当はブログに書くとまずいことがあるかもしれないが、やっぱり書いてしまう。問題があったら削除しますのでコメント下さい。

 

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順調に配線作業が進み、電源トランスの電圧チェック、点灯式、電源回路の動作チェックまでは良かったのだが…

 

配線チェックが完了し、電源スイッチを入れてみた。えっ、何やら焦げ臭い(@_@;。慌てて点検するけれどもわからない。

 

そういえば…回路チェックをしていた際に、たぶんカソード抵抗を測った時であろうか、数値の妙なのがあったような…実際に電源を入れて確認すればいいやと軽く考えてしまったのだった。

 

怪しいカソードのパスコンを見てみると膨らんでいる。テスターで抵抗値を確認すると妙に低くなっている。どうやら電解コンデンサがショートしてしまったようだ。

 

コンデンサとカソード抵抗を取り外して、抵抗だけを仮付けし、再び電源を入れてみる。抵抗が白熱化!(赤熱化ではない)してオープンになってしまった。テスターで電圧を見ていたが、たぶん100Vくらいにはなったように思う。100V×100V/270Ω=37W!である。

 

出力トランスASTR-20のカソード巻線がおかしい、と判断して絶縁を測って見るとP1-B-P2巻線とK2-E2巻線とが低抵抗ショートしていることが判明した。出力トランスを外して、各巻線の絶縁を調べてみる。P1-B-P2巻線とK2-E2巻線の低抵抗ショート以外は異常が見つからなかった。

 

この2つの巻線はバイファイラ巻きなので、どこかで絶縁破壊が生じて低抵抗ショートが起きたのであろうか? +Bは今回250V位で、最大許容電源電圧500Vの半分である。アタマで考えるに、自分で壊したとは考えにくい。

 

あと考えられるのは発振くらいなのだが、このアンプの出力はせいぜい10Wで、発振したとしてもそれ以上の出力は出ずにクリップしてしまうのだった。

 

そういえば回路チェック時にカソード抵抗値がちぐはぐだったんだよな、その時にもっとちゃんと調べれば良かったんだよな、と思っても時すでに遅し、である。

 

何しろアンプの趣味が再開して7年、それまでに作ったアンプはことごとく一発で動作していたから油断があったのだろう。出力トランスの単体チェックをせずに組み込んでしまったから、私の取り扱いが悪かったのか、元々トランスに不具合があったのか判断できないのである。

 

もう片チャンネルは正常に動作したから配線ミスや回路チョンボとは考えにくい。とりあえず正常なチャンネルで評価を続けるとして、出力トランスの顛末は後日、拙ブログで報告するつもりだ。

 

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          (壊れたパスコンとカソード抵抗270Ω2W)