おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

17JZ8 CSPPアンプ・本番機完成

2011年8月28日にキックオフ、こつこつ作ってきた17JZ8マッキントッシュタイプCSPPアンプが3ヶ月でようやく完成した。特性データを取り、その後裏蓋を取り付けて写真撮影。

 

今まで作ってきたアンプでは1・2位を争うような高音質。しかも出力は10Wあるから十分。安価なテレビ球を使っているが、音色はしっとり艶やかでコクがある。

 

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始めに諸特性。試作機と比べてすこし違うのは左チャンネル。真空管を交換したために利得が少々増えた。これは真空管のバラツキによる。NFBは8dB程度しかかけていないが、特性的には申し分ない。もっとかければ良くなるだろうが、これで十分だろう。

 

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周波数特性。OPTのASTR-20が優秀だから、高域の暴れが全然見られない。左チャンネルのほうが少し広帯域なのは、NFB量の違いによるもの。

 

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クロストーク特性。L→Rのほうが高域で劣化しているように見えるが、試作機と比べてR→Lが改善されたためにかえってL→Rが目立つ結果となった。20KHzでも-78dBあり特性的には十分だ。

 

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歪率特性。5Wから8Wにかけて歪率が良くなっている不思議なカーブを描いている。

 

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いつものようにアンプの画像を公開。ボリュームツマミの色が似合わないような気がするので、後日別の色のものに交換するかもしれない。放熱穴が配線でふさがっているのは良くない。でも手を真空管の上にかざすと熱気が上がってくるので大丈夫じゃないかなと思う。

 

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これが一番見映えがする角度かな?

 

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斜め上から撮ってみた。真空管ソケットの穴をサブプレートでふさいでいるのがわかるだろうか。ボロ隠しだ。

 

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反対側から。シャーシの奥行きは170mmだが、内部に部品を配置するのにぎりぎりの寸法だった。そういう配置をするからいけないんだけど。

 

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裏側。"OUTPUT"じゃなくて"SPEAKERS"だよね。まあいいか。

 

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シャーシ内部。今回は内側も塗装した。シャーシアースを取るところには菊ワッシャー(菊座金)を使用。ネジを締めるだけで導通が取れるから便利。塗装を剥がす必要がない。 ま、大したワイヤリングじゃないし、こんな程度だよ(笑)。

 

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最後に回路図を掲載。試作機のブートストラップ切り替えをやめて、通常の初段用電源を使ったものとした。