2011年2月にメンテナンスした7C5ラインアンプだが、最近また調子が悪くなってきてしまった。
どうも右チャンネルが歪っぽい時があったり、無音の時にウーンとうなっていたりする。7C5のてっぺんを指で揺するとスピーカーからボソボソッ、ガリガリッって音が出る。
どうやら真空管ソケットの接触が悪くなっているみたいだ。真空管を引き抜いてみたが、ピンは綺麗に光っていたし。
ソケットにはAmphenolのを使っているが、たまたま外れくじを引いたらしい。ソケットの接触不良を直すには交換するしかない。でもどうせ交換するのならUSソケットに替えて、真空管も6V6GTにしてしまおうか。我が家の在庫を見たら2ペアあることがわかった。
また、電源スイッチのナットがまた緩んでガタが生じるようになってしまった。2月に六角ナットで締め直しているのに1年と持たなかった。菊ワッシャーを挟んでいるんだけどね。
どうせなら全面リニューアルと行きたいところだ。分解し、シャーシを再塗装して組み直す。でもそこまでしなくても、という思いがある。
とりあえず電源スイッチのナットを締めるのと、ソケットをUSに替えようか。7C5から6V6GTに替えて音色が変わる可能性もあるのだが。気に入らなかったら元に戻せばいい。
ソケットのピンにからげハンダしてあるので配線のやり直しをしなければならない。今は予算がないからマイナーチェンジに留めておくことにした。
6V6GTに交換して試聴。しまった!と思った。音色がすっきりクールになっているのだ。7C5と6V6は同族なので音色も同じかと思ったら、全然違う。このラインアンプはリファレンスでもあるのでまずいことをしちゃったかもしれない。
6V6GTをエージングしても艶のある音にならないだろう。違いすぎる。試しにEL32/VT52のグリッド改造品を挿してみたら元の音色に近くなった。しかしグリッド配線がノイズを拾って実用にならない。採用するのなら配線をシールド線にする必要がある。
やはり元の7C5に戻すことにした。ソケット交換になるので作業量は6V6GTに替えた時と同じ。改造を繰り返していると段々汚くなるが仕方ない。
終わって再び試聴。艶のある音色に戻ったので一安心。ところが左チャンネルにソケットの接触不良があることが判明。もう面倒なので真空管のピンを磨き、曲がりを直したらどうやら収まっている。
これが旧車ファンなら喜んでエンジンルームに頭を突っ込んで修理するところだが、私は信頼性を気にするので安心して聴けるほうを望む。
今度はソケット交換を前提にして、ソケットのピンにからげないで配線を通すだけにしたから、作業はいくらか楽になるだろう。
…という感じでブログ記事を書いてみたが、もしかしたら真空管7C5自体の不良なのかもしれないね。さんざん突き回したが、原因は別のところにあった、っていうやつ(笑)。