簡単に諸特性を調べてみた。
試作機と違うのは、試作機が利得を増やした代償として歪みの打ち消しができなかったこと。試作機はNFB量を多くできたので、結果として周波数特性の高域を伸ばすことができたし、DFも高めることができた。
本番機はぺるけさんの作例と同様な回路にしたので、同じような特性となった。
測定治具を使用して左右入力をショートさせた時の残留ノイズが0.4mV〜1.0mVと悪い。上の表ではクロストーク測定時の残留ノイズの値を入れてある。
トランスのコアが浮いていたのでアースしてみたがあまり変わらない。AC100V配線が入力と接近しているのが気になり、配線の取り回しを変更した。結果はやはり同じ。
トランスカバーを触ると残留ノイズが下がる。カバーがアースから浮いていたのでネジのところの塗装を除去して組み直ししたが、やはり変わらない。裏蓋をアースしてみるが変わらない。
一体何なのだ? 試聴時にスピーカーへ耳を近づけてみたが、ほんのわずかウーンと鳴っているのがわかるくらいだ。
入力周りのGNDの取り回しが原因なのかな? 結局わからなかった。
GND配線は上記のようになっている。GNDループは無いし、問題無いように見えるのだが。聴いて問題ないのなら良しとするか。
シャーシ内部は現状こんな感じ。
(追記)
上の画像を見て妙にきれいだな、と思われた方、そのとおり!妻のFinePix S2500HDというデジカメを借りて撮ったらこんなになった。周囲までボケずに写っている。もう自分のデジカメは時代遅れなんだね。