以前FET差動ライン・プリアンプとUSB DACを合体させたら?、と書いた。今回はその続編だ。
FET差動ライン・プリアンプはとあるミニオフ会用に製作したものだが、デスクトップオーディオ用の常用機となっている。これはいかにも間に合わせの風情でカッコイイとは言えない。
どうせならちゃんとしたケースに入れたもので作り直そうと思っている。それだけなら単なるリニューアルなので、PC入力を想定したUSB DACを入れたい。
入力はTASCAMのLiner PCM Recorder、DR-05と音楽専用パソコンの2系統。トーンコントロールは最小限、バスブーストだけで良い。
肝心なのは予算をなるべくかけないこと。ぺるけさんのWebで最近流行っているトランス出力DACだと、トランスだけで約12,000円もかかってしまう。これはたとえばONKYOのSE-U33GXVと比べてどうなのかな?
SE-U33GXVはAmazonで10,716円(2012.6.8現在)。私の駄耳ではこれで十分である可能性大、というかこれでいいんでね?となるに違いない。DACだけで1万円以上かけたくない。
トランス付DACのキモは、高周波ノイズの低減と出力電圧アップ、平衡出力の3点である。この出力電圧アップは、差動ライン・プリアンプに持たせる。高周波ノイズは、CRによる簡易LPFで十分とみた。聞こえない領域は無視するわけである。平衡出力に関しては、私はRCAによる不平衡環境なので不要だ。
DACは秋月電子のUSB DACキットで、USBによる給電とし、PCオーディオを使わない時は自動的にDACはオフとなる(これが重要!)。
このUSB DACキットは0dBFSで実測0.64Vだという。拙FET差動ライン・プリアンプの利得は2.86倍だ。プリアンプのボリュームMaxでは0.64*2.86=1.83V。2Vには届かないが必要十分と思う。
おまけ。サンエイ電機の2012年6月〜7月の営業予定。見づらいのはご容赦。