おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

WaveGeneでアンプの歪率測定・その1

毎日暑い日が続いている。私の住んでいる東京都江東区は海のそばにあって、温度変化が少ないものの夜でも27℃ある。しかも湿度が高いので、エアコンを止められない。あと1週間で8月も終わる。果たして涼しくなってくれるのだろうか。

 

さて、以前WaveGeneでアンプの歪率を測ったら最低の歪率が非常に低くなるだろうと考えたのだが、DACさえ手に入れば実現できると思ったのが運のつき。思ったようにいかず、数日かかりきりになってしまっているのである。

 

DACはWebで調べたらBehringerのUCA202が実売価格1,980円で安いのだ。つい購入してしまった。

 

PC(WaveGene)→UCA202(DAC)→SE-U33GX(オーディオインターフェース)→PC(WaveSpectra) で歪率を測ってみた。

 

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これは100Hz。THD+Nが0.01%台でこれはいける!と思ったのだが…。

 

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1KHzの歪率。THD+Nが0.13%もあって悪い。右側に見える黒いのはUCA202からの高周波ノイズ。たぶんこれが原因だ。なぜ100Hzの歪率が良かったのかというと、サンプリング周波数が48000s/sで高周波ノイズが切れてしまっているからなのだ。1KHzでは96000s/sで測定しているので、もろに見えるのである。

 

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10KHzの歪率。THD+Nは0.16%。やはり1KHzのと原因は同じと考えられる。

 

高周波ノイズを除去するにはどうしたら良いか? そこで思いつくのが最近流行りのトランス式DACだ。CRによるLPFに加え、トランスで高周波ノイズを除去してやろうと考えた。

 

UCA202の出力は1V程度あるので1:1のトランスで良いだろう。むかしこんな実験をした時に10KΩ:10KΩのSANSUI ST-78を買ったんだった。

 

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じたばたもがいた結果、上記の回路になった。

 

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これは100Hzの歪率。THD+Nが1%あまりと非常に悪い。これはST-78には無理な相談だ。100Hzの1Vがこんな豆トランスを低歪率で通せるわけがないのだ。別にトランスを使わないでも0.01%の歪率なんだからバイパスしてしまえばいいよね。

 

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1KHzの歪率。0.03%で収まっている。高周波ノイズが除去されているのがわかる。

 

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10KHzの歪率。同様に0.03%で収まった。

 

以上まとめ。100Hzの歪率測定はトランスを使わないでバイパス。1KHzと10KHzの歪率測定にはトランスを通そう、ということにした。

 

次回に続く…。