スピーカーを固定しているビスをSTEREO誌付属のものと交換した。締め直している時に気づいたのだが、プラスチックのフレームが柔らかく、たわんでしまうということ。固定後にコーン紙を手で押してみて、ボイスコイルが擦れていないことを確認した。
まずインピーダンス特性の測定。拙EL32プッシュプルアンプに8Ωの抵抗とスピーカーを直列に接続し、周波数を変化させながら夫々の端子電圧を測り、スピーカーのインピーダンスを算出した。
結果は上記のグラフになった。ポート共振周波数fdは88Hz、エンクロージャに取り付けた時のスピーカーユニットのf0は150Hz。ユニットの直流抵抗は6.5Ω。66Hzと150Hzに夫々ピークがある。
なお、ポートは内径4cm、長さ10cmの塩ビパイプを使用している。
次はWaveGeneとWaveSpectraを用いての周波数特性の測定結果。今回は軸上20cmとした。500Hzあたりから周波数が高くなるに従いレベルがぐいーんと上昇している。50Hz以下は暗騒音を拾っているし、20KHz以上も無視してね。
続いてポートの出口にマイクを取り付けて周波数特性を取ってみた。70Hzをピークに、なだらかな山となっている。
参考にVifa TC9FD-18-08版も測定してみた。測定条件は同じ。なんだかそっくりのグラフになった。
ちなみに測定系のループバック特性を上記に示す。200Hzあたりから周波数が下がるに従い、ゲインが落ちてしまっている。15KHz以上はUSB-DACにつけたLPFの影響を受けている。だから、上に示した2つのスピーカーの周波数特性は、低域と高域を補正しながら眺めてねm(_ _)m。
さらに、測定に用いたマイク(Panasonic RP-VC201)の周波数特性が不明なので、あくまで参考程度に考えてほしい。
秋月のマイク、WM-61Aとマイクアンプを使用して、USBオーディオプロセッサーのLINE入力で周波数特性を取ったほうが良いだろう。20Hz〜20KHzでフラットなマイクアンプを作れば、秋月のマイクと組み合わせて安価なシステムが作れると思う。
次回は試聴編といきたいのだが…うーむ。
(2012.08.05追記)
PCのマイク入力経由でなく、TASCAMのPCMレコーダー、DR-05でサインスイープを録音、WaveSpectraにてwavデータを再生し、ピークホールドで描かせたらどうなるか?というのを思いついたので試してみた。
DR-05内蔵マイク及びマイクアンプの周波数特性が不明だが、こんな特性グラフが得られた。スピーカーの軸上20cmで録音している。
果たしてこれはどうなんだろうか?意外に素直なカーブが得られているような気がするのだが!?