5A6 CSPPアンプの部品を手配していたら、初段カスコード回路の高耐圧バイポーラトランジスタの手持ちが少ないことに気づいた。当初はそれに2SC3425を予定していたが、扱っている店が少ない。
そこで代替品を探して2SC2752Kに決めた。このトランジスタは鈴商から取り寄せた。
VCBO=500V、VCEO=400V、Ic=0.5Aとあるから十分ではなかろうか。4個入り210円だったので、40個購入。
これは選別を前提にしているからで、差動回路だから特性に影響は出ないはずなのだが、それぞれのコレクタ電圧が食い違ってしまったら気持ち悪い、ということなのである。
選別は上記の回路で行った。カッコは実測値。当初hFEを100位と予想してベース抵抗を470KΩにしたら、コレクタ電流が全然流れない。よく考えたら高耐圧バイポーラトランジスタはhFEが低いのだ。
カタログを見るとKランクは40〜80と書いてあった。ランク分けする時のIcは50mAだから、数mA流した程度ではhFEが低くなってしまう。
ベース電流を流さないとコレクタ電流も流れない。ベース抵抗を120KΩに変更して、データを取った。
電源はスイッチングACアダプタ(12V1A)を使った。測定中にうっかりコレクタとエミッタをショートさせたら10Ωから煙が出てきたのであせった。1.2A流れるから保護回路が働くはずなのになあ?
測定はこんな感じ。
測定データをExcelに入れてベース電流(=V1/R1)、コレクタ電流(=V2/R2)を算出。hFEはコレクタ電流÷ベース電流で求まる。ちなみにVBEは平均0.56V。
結果は上記のようになった。実測のhFEは20〜40で、22〜28の間に殆ど分布している。24〜26が一番多いので、その中から選ぶことになりそうだ。