今回はLM2577-AJDによるDC-DC昇圧コンバータの応用編である。DC12VからDC200Vに昇圧するコンバータを考えてみた。
回路を上記に示す。LM2577-AJDの出力をコッククロフト・ウォルトン回路で昇圧し、200Vを得ようという虫のいい回路だ。ヒントは"200V Boost Regulator"で検索すると出てくるPDFファイルに載っている。
現状では上手く行くかどうかわからないので、あくまで実験レベルである。出力電流は20mAくらい取れたらいいなあ? C3〜C6にどれくらいの容量を使ったら良いのかわからないので、手持ちの3.3μF400Vの電解コンデンサを有効活用する。もし200V20mAが取れたら、2回路用いてステレオでミニアンプが組めそうだ。
仮に200Vが得られたとして、出力電流が増加するとVoutが低下すると思うが、その割合を評価したい。
そこで真空管の6FY7を使って、NJM317による定電流回路を入れることにより4.7mA〜34.7mAの間で変化させてVout電圧を測定する。これなら最大34.7mA流しても6FY7のPpは6.2Wであり、Pp maxの7Wを越えないので問題ない。
なおVR1と並列にR6がつないであるのはNJM317の保護用で、電流が減って6FY7のバイアスが深くなるとNJM317の耐圧である40Vを越えてしまうのを防止するもの。また、R5は過電流防止で、最大34.7mAを越えないようにしてある。
この回路なら、例えばEL34を三結で使ってPp maxの25Wまでの応用が可能だと思う。