おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

ハンダ

今回は思いつきでコラムもどきを書いてみた。テーマはハンダである。

 

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私はアンプの製作に普通のハンダを使っている。メーカーは千住金属で、スパークルハンダという商品名がついている。スズ60%、鉛40%で径は1.6mm、フラックス入りのやつだ。1.6mmと太いのは立ラグや平ラグを使った配線が多いからで、これより細いと使いにくい。ハンダ付け後でも光沢があるし、ハンダの濡れ性、再作業性が良いので使用し続けている。

 

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ちなみに私が使っているハンダゴテはgootの温度制御型はんだごてで型番はPX-238。購入以来これ1本で8年位使用している。こて先も購入時のままだ。

 

むかし真空管アンプの趣味が復活した頃に鉛フリーハンダにしようと思ったことがあった。ハンダゴテもそれ対応のものを購入した。

 

ところが実際に使ってみたらハンダが溶けにくいし、ハンダゴテの温度が上がりすぎてハンダがボール状になって落ちてしまうし、ハンダ付けした後は光沢が無いし、再ハンダしようとしても溶けないし、作業性最悪ですぐにやめてしまったという前科がある。

 

ところで、日本で売られている例えば真空管アンプの完成品にはどのようなハンダが使われているのであろうか? ちゃんとしたメーカー(ガレージメーカーではないという意味ね)では鉛フリー対応だろうが、それ以外では鉛入りハンダが使われているのかもしれない。

 

そもそも鉛フリーというのは環境負荷を考慮してのことなのだが、ヨーロッパには鉛フリーでないと輸出できないはずだ。でも国内で売る分には鉛フリーでなくても販売できる。 一体、アンプ1台にはどれ位の量のハンダが使用されているのであろうか。冒頭の画像にあったハンダを例に取ると、このハンダ1巻きで5台位は作っていそうである。

 

1巻きで150gだから1台につき30g。鉛の含有量は30*0.4=12gである。

 

適当な計算だが当たらずといえども遠からず、といったところだろうか。多いのか少ないのか判断がつかないけれど、きっと少ないんじゃないかなあ?

 

例えば自動車用のバッテリーには鉛が不可欠だと思うけど、たぶんキログラム単位だと思う。ただ、バッテリーの場合はリサイクルされるだろうから環境負荷は問題にならないのかもしれない。

 

将来アンプが廃棄されたとして、それが不燃物として埋め立てられるとすると、この12gという数字はどうなのか?

 

鉛使用量はゼロに越したことはないけれど、個人で使う分には問題ない程度ではないのかな?と思う。過激な環境派の人間が見たら目くじらを立てるに違いないが、弱小ブログだから目に留まる可能性は低い。

 

再作業性も含めて、作業性の良い鉛フリーハンダがあったら教えてほしい。