おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

10EW7シングルアンプ・コンデンサ交換

今回はコンデンサの音質にまつわる話である。主観的評価になるので、これを読まれる方は眉にツバをつけながらお願いしたい(笑)。

 

10EM7 DC-DCミニワッター(1号機)は音色が気に入っているものの、低音の量感がすこし足らないような気がする。そこで試しに出力段ショートループ・コンデンサを増量してみることにした。

 

100uFが入っていたのを220uFに替えた。低音が増強されるはずだったのだが、なぜか10EW7 DC-DCミニワッター(2号機)と音色が区別できなくなってしまった。艶のあるボーカルの声は失われ、透明感のある高音になった。あれれ?

 

2号機にはニチコンの220uFを入れていた。どうやら1号機にも同じ銘柄のコンデンサを入れたために音色が同じになってしまったようなのだ。

 

1号機のコンデンサを元の100uFに戻すと、今までの音色が出るようになりほっとした。

 

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ショートループコンデンサ周りの回路図(2号機)を上記に示す。このコンデンサには信号が流れるようになっている。つまり、このコンデンサの銘柄で音色が変化したわけだ。

 

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左の2個が東進工業の100uF250V。右側の2個がニチコンの220uF250V。左のがお気に入りの音色を奏でていたというわけなのである。東進工業のほうが音場の見通しも良い。

 

アキバへ初詣に出かけ、千石電商で東進工業の100uF250Vを購入、1個100円。早速2号機のコンデンサを交換した。

 

しばらく試聴。ようやく1号機の音色が2号機にも感じられるようになった。

 

ニチコンの名誉ためにも書いておくが、決して音的に劣っているというわけではなく、むしろ高音の透明感はこちらのほうが上である。だが、自分の音色の好みは東進工業のほうだった、というわけである。

 

コンデンサの銘柄をいろいろ替えて音色の変化を確認したいところなのだが、1号機も2号機も交換するのが大変なので、しばらくこのままエージングしてみるとするか。