おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

DSPラジオの製作

このところラジオに回帰している。aitendoのUSB DACを注文したついでにDSPラジオモジュールがあったので一緒に買ってみた。DSP-443のほうを選択した。

 

これはDSP(Digital Signal Processing)という、よくわからない難しい技術によるラジオで、要はICのようにブラックボックスで扱えばよいと思う。バリコンの背中にモジュールが載っており、少数の部品をつけるだけでAM/SW/FMバンドのラジオが完成する。

 

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aitendoに示されている回路図を元にAM/FMラジオの回路図を作った。SWは聴かないから省略。周波数はAMが520KHz-1710KHz、FMが70MHz-109MHzとなる。AM/FMの選択は2つのプッシュボタンで行う。それぞれ5番ピンをLowにするとAMが、4番ピンをLowにするとFMとなる。ちなみに電源オン時はFMになっている。

 

周波数帯はI/O1〜I/O6のどれかをLowにするかHighにするかで選ぶことができ、AMからSW、FMにかけて受信可能。AMはコイルで受信するが、aitendoのリンクにある小さいバーアンテナを一緒に買った。バーアンテナのインダクタンスによらず受信周波数は一定だ。

 

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製作はUSB AMトランスミッターに引き続き100円ショップの透明タッパーに組み込んだ。回路図に忠実に配置したらツマミやボタンが近すぎて操作性が悪い。しかもルックスも悪い(笑)。実用になるかどうか疑問だったからそこらへんのことを考えずに作ってしまったが、考慮すべきだったと反省。

 

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DSP-443の端子が狭くて老眼鏡を駆使しないとハンダ付けができなかった。しかも基板を使わず空中配線なのだ。そのほうが慣れているからやりやすかったのであって、普通は基板を使うよなあ。

 

一発で音が出たから良かったものの、出なかったら解析困難で放棄する可能性が十分にあった。他にWebやブログに書かれているとおり、チューニングは微妙でやりにくい。アナログラジオのようにノブを微調整してベストの位置にするのではなく、鳴ったところがベストのようだ。AFC(Automatic Frequency Control)のように周波数を引き込んでチューニングが行われる感じ。音量は十分で、うるさいくらいに鳴る。

 

自宅(江東区の木造三階)ではFMの感度が良く、数10cmのリードアンテナを伸ばすだけで受信できる。ところがAMは感度が低く、6局がやっと。またAMでは何故かSPのコーン紙がビビっているような音がする。音量が段階的に、不自然に変化する。

 

AM/FMやTUNEDのインジケータは電池が3Vのこともあり赤のLEDを使ったほうが明るいんじゃないかな。緑のLEDだとボケッと光るのでわかりにくい。消費電流を測ったら無信号時で43mAも流れている。単三アルカリ電池で20時間くらいしかもたないだろう。

 

AMの感度が低いことについては、もっと大型のバーアンテナを使ったらどうかと思う。でもそこまでするのなら、レイアウトを変更して100円タッパーを使った2号機を作ったほうがいいかな、という気がする。ケースの加工から組み立てまで1日で出来たから、そのへんの敷居は低い。難関はDSPモジュールの18ピンのハンダ付けだ。

 

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おまけ。パーツリストを作ってみた。この店で買えるとは限らないし、値段も2013年4月時点のものなので参考程度にしてほしい。