おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

SG-205シングルアンプ・フィラメントのソフトスタート

OPT-10Sの周波数特性に続いて、懸案事項その2である。秋月の5V2AスイッチングACアダプタでSG-205のフィラメントを点火できるのか?

 

SG-205のフィラメント定格は4.5V1.6Aであるが、冷間時には実測0.4Ωとなっており、ACアダプタの過電流保護が働いて起動できないため、FETによるソフトスタート回路を採用する。

 

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初期設計ではプリヒート時間を1.2秒としていた。ところがバラックを組んで実験してみると保護回路が働いてしまい数回のリセットの後に立ち上がるという状況だった。そこでプリヒート時間を3.7秒まで伸ばしたら、ようやくリセットが起こらなくなった。

 

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R1は当初15KΩだったのを47KΩに変更した。

 

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点灯のようす。SG-205を購入したお店での話によると、フィラメントにかける電圧を4.5Vにすると明るすぎるそうで、4Vまで落としてもエミッションが低下しないという話だった。だからフィラメント電圧を4.5Vから4.1Vに下げてある。

 

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直熱管なのに3.7秒のプリヒート時間というのはどうなんだろう。確かに傍熱管よりは早いけれど、何か微妙な感じがする。 なお、残留リプルはSG-205のフィラメント両端で3〜4mVrmsだった。

 

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SG-205フィラメントのオシロ波形を撮ってみた。波形は180mVp-pで約67KHz。

 

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続いて上記の回路図のように、L1・C2・C3によるフィルタを入れてみた。

 

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再びオシロ波形。約100KHzのリプルは残っているけれど、殆ど除去できている。残留リプルは0.23mVrmsまで減少。効果があるようだからLCフィルタを入れてもいいかな。

 

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LCフィルタを入れて実験中。