おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

SG-205シングルアンプ・電源投入

今回は文字ばかりでつまらないよ〜。しかも製作している本人でないとわからないことばかり。

 

組み上がったら配線チェックを行う。回路図どおりにつながっているかDMM(デジタルマルチメータ)で導通チェックし、OKだったら回路図の該当個所をマーカーでなぞる。回路図全体をなぞり終えたら、時間をおいてもう1回同じことをやる。

 

+BとGND間の抵抗を測ってショートが無かったら真空管を挿し、電源オーン! すぐ+B電圧とSG-205のカソード電圧をチェックする。

 

+Bは480Vの設計に対し420Vと低い。SG-205のグリッド電圧を測ろうとするが、値がふらついて不安定。発振かな?

 

+B電圧が低いので出力段ショートループのコンデンサ100uF450Vの耐圧を超えないと判断し、コンデンサを取り付けた。

 

電圧チェックもそこそこにオシロ・ミリボル・オシレータをつなぐ。残留ノイズはLchが約1V、Rchが約0.3Vもあってフラフラしている。オシロでSP端子の波形を観測するが、矩形波が崩れたような感じでうまくトリガーをかけることができない。

 

+BのリプルフィルタFETの発振かな? +B〜GND間にフィルムコンを入れてみるが変わらず。FETのグリッド抵抗を測ってみるが4.7KΩで正常。ドレイン〜ソース間は20V程度あるのでリプルがそのまま+Bに出てくることはないだろう。

 

いろいろやっているうちにLchの初段FETゲートを直接GNDに接続したら、妙な波形が出なくなるのがわかった。そこで試しに入力〜GND間に47pFのコンデンサを接続したらノイズが消えた。

 

入力にスイッチングアダプタのノイズが飛び込んでいるらしい。測定治具からつないだRCA入力をGNDに落とすだけではダメだった。対症療法的で本当の原因は別のところにあるのかもしれないが、結果オーライとした。

 

この時点で入力に入れた1KHzのサイン波が正常に出力されていることを確認。とりあえず一発動作OKであった。いきなりトラブルが発生してどうなることかと思ったが、案外すんなり解決したみたい?

 

なお、本機のような直結回路の欠点は、初段の電流が多いか少ないかで出力段グリッド電圧が大きく変化してしまうところにある。いつの間にかSG-205に過大な電流が流れてしまっていたりする。おかしいな、と思って半固定抵抗をぐるぐる回してしまうと一気に危険な状態となる。

 

 

画像

現状の回路を上記に示す。C13が新たに追加したコンデンサ。他にもいじったところがあるのだが、一旦ここで切って次回へ。