備忘録用に回路の電圧を記入したものを残しておこう。
修理が完了し、いまのところ再発の兆候は無いようである。 さて、詳細な特性を調べてみた。
今回は特別に重量を記載。特に軽量化はしていないが本体とACアダプタ合わせて2.4kgといったところ。電源トランスがACアダプタとDCDC電源になってかなり軽くなっているのではないだろうか。
残留ノイズは既報のとおり、裏蓋に取り付けたDCDC電源と電源基板を本体から遠ざけると0.2mV台まで下がる。DCDC電源のコイルに缶詰めのフタを被せる、DCDC電源のPOWER〜GND間に0.1uFの積層セラミックコンデンサを取り付ける、2SK30Aのゲートに47pFのコンデンサを入れる等をやってみたが減らない。DCDC電源を180度回転して取り付けてみたらLch 0.3mV、Rch 0.6mVと逆になってしまった。
もう単純にDCDC電源とアンプ部を離すしかないようだ。まるで電源トランスとOPTの関係みたいである。但しこのノイズは耳に聞こえないので、気にしないのも一考かと思う。高周波ノイズが可聴域に影響を与えるという考えをお持ちの方は許さないんだろうな。
続いて周波数特性。高域が波打って左右バラバラに見える。でもよーく見ると、ピークの周波数が左右でわりあい一致していることがわかる。たぶんOPTの巻き方のクセ?が同じなんだと思う。定位はちゃんと出ているように感じるし、まあ許してもいいかなあ?
クロストーク特性は問題なし。左右で差があるのは残留ノイズの違いによるもの。20Hz〜20KHzで-65dB以上を確保している。
Lchの歪率特性。ノイズの影響を受けて100Hzと1KHz・10KHzが分かれてしまっているが、電源部を遠ざけたら一致してくるだろう。歪率5%での出力は0.6Wといったところ。
Rchの歪率特性。こちらは3本の線がかなり一致している。歪率5%での出力は同じく0.6Wといったところ。
歪率特性は差動特有の弓なりカーブとなっているが、真空管の個体差により変わるみたいだ。