おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

5A6 CSPPアンプ・DEPPへの改造 その3

前回の続き。5A6 DEPPアンプのKNF検討。

 

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これは以前、OPTをFE-25-8でKNFの検討を行ったもので、KNFは3.7dBとなった。求め方は那須好男氏の「必ずつくれる真空管アンプ製作集 Part2」の6BQ5プッシュプルアンプに載っている。6BQ5が5.23dBだから、5A6のようなgmが高くないタマではKNFも少なくなる。

 

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回路図は上記のようになった。OPTの巻き始めの"・"からKNFがちゃんとかかると思うけど、逆に利得が増えちゃったら逆さまにつなごうという魂胆。ややこしいことは昔から苦手で、いくら考えてもよくわからない。

 

KNFをかけるには上下の5A6フィラメント回路が独立である必要がある。普通のDEPPなら共通でいいんだけどね。だからステレオでフィラメント回路が4つ要る。

 

試しにRchのみKNFへの配線を変更してみた。結果はうまくかかったようだ。ところがオシロの波形を見ると、入力していないLchでも波形が出力されている?

 

RchはOPTの4Ω端子がGNDにつながっていて、Lchは0Ω端子がGNDのまま。2現象オシロのプローブでRchのSP端子のマイナス側をGNDにショートさせてしまったからわけのわからないことになった。

 

教訓:OPTの2次側を使用したKNFプッシュプルでは、SP端子のマイナス側はGNDではない。

 

実は原因がよくわからず、Lch側もKNFへの配線変更を済ませてしまったのであった。

 

RchでKNF有りでの利得は27.8倍(28.9dB)。KNF無しの利得は47.3倍(33.5dB)だったから、4.6dBのKNFがかかったことになる。予想の3.7dBに対してなぜ増えたのかはわからないが、行き当たりばったりだし結果オーライとする。

 

続いてオーバーオールNFBをかけてみる。Rnfb=2KΩで利得は13.9倍、NFB量は6dB。この時のDFは2.5だった。まあこんなもんかな。

 

次回へ続く。