前回の続き。
始めにSG用の簡易安定化電源基板を作成。CSPPのOPTは配線がめちゃくちゃ多い。1個あたり9本の配線を外さなければならないので時間がかかった。
取り付けるKA-8-54Pは配線が短くなっているので、延長するために配線をつなぎつつ作業を進める。フィラメント電源に入れたコモンモードフィルタを外そうとしたが外れないので、スルーにして4.7Ωの抵抗を取り付けた。
初段FETの共通ソースに入っていた半固定抵抗を取り外す。SG用の簡易定電圧電源を取り付けてSG配線、カソード配線をする。一旦外していたカソードCRを取り付けたら改造完了。
改造後のシャーシ内部。左上にSG用電源を取り付けてある。
上から見たところ。OPT以外は変わっていない。
簡単に配線チェックをしたら真空管を挿して電源オン。SG電圧は153Vだった。もう少し高くても良いかも。他は電圧に異常なし。
利得を測ってみたら385倍(51.7dB)もあった。間違いかと思って測り直してもおなじ。初段が2SK170の差動、出力段が5A6の5極管ネイティブ動作だからこんな利得になってるんだろうな。
NFBをかけて利得を整えるレベルではない。初段をgmが低く、かつ改造が簡単な2SK30ATM-GRに変更してみよう。
2SK30ATM-GRの選別を行っているところ。Id=2mAとなるVgsが近いペアを2ペア選ぶ。
神経衰弱?
続いて、Rchのみ2SK170BLを2SK30Aと交換。利得を測定したら47.3倍(33.5dB)となった。現実的な数値だ。
NFBをかけてみる。Rnfb=3.4KΩで利得は20倍(26dB)、NFB量は7.5dB。この時のDFは1.6 だった。NFB量のわりには低い。5A6にKNFをかけてみることにする。
行き当たりばったりの改造はさらに続く。