また改造記事なんだけど、ご容赦。昨年からの課題であった、SG-205シングルアンプのフィラメント電圧を変更した。
ソフトンのWebには、フィラメントを4.5Vで点火しますと点火温度が高温になり過ぎ短命に終わります。フィラメント電圧は4Vでお使い下さい。 と書かれているのだ。いまは4.2V位で点火しているので気になって仕方なかった。
肩のケガでしばらく改造ができなくなってしまったが、3月になってリハビリでようやく左手が使えるようになってきたのと、重いアンプをひっくり返すことができたので改造に着手できたわけ。
改造は一番やりやすい場所で行った。配線を外して抵抗を入れ、フィラメント電圧を測定、4.0Vに近くなるように抵抗値を調整する。
こういうのは実験しないと適切な抵抗値を選択できない。フィラメント電圧によって電流が変化するからだ。おそらくフィラメントの温度に関係するんだろうけど、オームの法則でパパッと計算できれば抵抗値は一択でOKなんだけどね。
結果、0.22Ωを入れたらフィラメント電圧が4Vに近くなったのでこれを採用。
変更後の回路図を上に示す。R16が今回追加した抵抗。
改造後にフィラメント電圧を再度測定。Lchが4.03V、Rchが4.02Vとなった。各部の電圧を測定して問題ないことを確認。
フィラメント電圧が0.2V下がっただけだから見た目は変わらない、というかわからない。エミッションもOK。
画像の矢印で示す抵抗が今回追加したもの。
懸案事項が解決して、ようやく安心してSG-205シングルアンプを鳴らすことができる。