6J6パラプッシュプルアンプの詳細回路設計をしてみた。 初段用簡易定電圧電源の設計は、よくわからないのでLTSPICEによるシミュレーションに頼ることにした。
シミュレーション回路図を上記に示す。半導体はそのものズバリが用意されていないので、近いものを当てはめることになる。Q1は2N5550、Vceoが150VでhFEが60〜250に対して、使用予定の2SC4793はVceoが230V、hFEが100〜320だから、まあこんなもんかな。ツェナーは15Vの2段重ねにした(これしかなかった)。R4は初段系回路の電流が7.6mAなので3.9KΩとした。また、電圧源は16Vの尖頭値で22.6Vとした。
シミュレーション結果を上記に示す。電源投入から8秒後には定常状態となる。6J6のウォームアップタイムは11秒だから、初段系はその前に定常状態になるように設定した。Vinは43V、Voutは29.2Vでツェナーには1mA流れている。Voutのリプルは0.08mVp-p(本当かよ)、トランジスタの消費電力は0.1Wなのでヒートシンクが不要となる。R3はあってもなくても殆ど同じだが、一応入れてある。
先日作成した回路にパラメータを入れてみた。記入してある電圧は予想値。ツェナーダイオードは手持ちのを探してみたらHZ12C-2-EとHZ20-2-Eがあったので、組み合わせると大体33.5V位だと予想した。出力電圧はトランジスタのVtを引いて32.9Vとなる。なお、間違っている可能性があるし、今後回路変更するかもしれない。
あまりに真面目ではつまらないので光り物で工夫することにした。その1がパイロットランプで、ランプは電源トランスの都合で3V0.15Aのものを使う。
点灯させたところ。ほら、綺麗でしょう。
その2。回路図の左下にLEDと駆動回路があるのがわかると思う。LEDはイルミネーション・フルカラーで駆動用ICが内蔵されていてゆっくり3色に変化する。これをMT管ソケットの下から照らすつもり。OPTケースがクリスマス用なので、MT管も電飾する。お寺大会はクリスマス過ぎに行われるので、ちょっと遅いけどまあいいや。