おんにょの真空管オーディオ

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主に真空管を使用した自作アンプでの試行錯誤を公開しています。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

6J6パラプッシュプルアンプ・回路変更

あることに気がつくとどうしてもそれが気になるものである。今なら間に合うしやっぱりやろうかな、ということで回路変更とあいなった。

 

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現状の回路図を上記に示す。出力段の信号ループの中に-Cの回路が割り込んでいる(C5とD5〜D10)。 信号は必ずC5を通るので、できれば通らないに越したことはない。

 

また、拙アンプはスーパーチャージ・ドライブシステム(自称)を採用しているので、信号電流が増加した際にダイオードの降圧がわずかではあるが変化するのが気に入らない。

 

というわけで、-Cの回路を+B1の回路側へ移動させることにした。そのまま移動したのでは+B1が-C電圧分下がってしまう。だからツェナー電圧の変更が必要になる。

 

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変更後の回路図を上記に示す。ツェナー電圧はHZ12C-2-Eが実測13.7V、RD10が10Vだったので13.7*2+10=37.4Vとなる。-C電圧はダイオード6個分の降圧が実測4Vだったから+B1は37.4-4-0.6=32.8Vとなる。0.6Vは2SC4793のVBE。

 

スーパーチャージ・ドライブシステムがシンプルになったので、これでいっそう威力を発揮するだろう(冗談)。

 

 

この変更でヒーターバイアスがGNDだったのが-C電圧となり-4Vになってしまう。でもこれくらいならヒーターハムを云々するレベルではなかろう、と考えた。

 

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平ラグパターン図を上記に示す。電源部の平ラグに-Cの回路と+B1の回路が載っていたので、変更を最少にするように考えた。ツェナーは2本の直列になっているが、後の実験で3本の直列にした。

 

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変更後の電源部平ラグ基板。あまり変わり映えしないけど。

 

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裏側から。ジャンパー線が2本増えた。