姉妹拙ブログで書いたけど、ウォームトーンでウェットな濃い音のする真空管アンプを作りたい。
安くてそれ向きの真空管はないかな〜と探していたら6CH6/CV4055が「独特な艶っぽい音」「欧州系のこってりした音」との評価があるようだ。
とりあえず2本だけ買ってきた。そういえば真空管のピンに黒いキャップが付いていたんだけど撮り忘れた。
このタマを使ってとにかく聴いてみたいよね。そこで拙6P1Pシングルアンプに挿してみようと思う。
6P1PシングルアンプにCV4055を挿したらどうなるかの表。ヒーター電流は大幅に増えるが、6P1Pシングルアンプで初段に使っている6N2Pは0.34A、計1.09Aに対してトランスの巻線は0.9Aだから0.19A不足する。そこで実際に挿してみて6.3Vを確保できたらOKとする。
カソード抵抗は270Ωのまま変更しない。CV4055のほうがバイアスが浅くて高感度、電流は大幅に減るはず。
また、データシートにはグリッド抵抗のmaxは100KΩで、自己バイアスでは220KΩまで増やせるって書いてある。6P1Pシングルアンプは470KΩなのだが短時間の試聴なのでとりあえず無視。
EP-Ip特性図に5KΩのロードラインを書き入れてみた。赤丸印が動作点。カソード抵抗を減らして動作点を左上にずらさないと最大出力が減るが、聴いてみるだけなので気にしない。
ピン接続が違うので変換プラグを作成する。抵抗が2本書き入れてあるのはグリッド直列にパラ止めの3KΩとSG電流を測定するための120Ω。
変換ソケットはこんなふうになった。9ピンプラグは生産中止なのでいまや貴重品。
早速挿して試聴してみた。ヒーター電圧は6.3Vをキープできたので大丈夫そう。
聴いてみたらどうもわからない。このところ直熱管アンプばかり聴いているせいか、何か精彩を欠いたような音なのだ。6P1PとCV4055を差し替えても同じようにしか聞こえない。
昔に作ったアンプだしチューニングが上手くいってないらしい。差し替え試聴以前に、本体に手を入れる必要がありそうだ。