完成した本番機の特性を測定した。試作機と回路が同じなので、特性の再現性があるかどうかが判断基準となる。
まずはじめに諸特性から。試作機とは測定誤差程度。Lchの残留ノイズがいくぶん多めなのはGND配線の引き回しが微妙に変わったせいだろうか。
周波数特性。試作機とほぼ同じ特性。低域寄りの特性だが、小音量ではバスブーストがかかったように気持ち良い。
クロストーク特性。20Hz〜20KHzでは-56dBという結果になった。数KHzからだんだん悪化しているのは初段の6N2Pに左右ユニットが入っているためで、内部シールドでは防ぎきれていないということか。初段管を左右別々にすれば解決すると思う。
Lchの歪率特性。試作機に比べて1KHz・10KHzの5%歪みでの出力が2.6Wから2.8Wへ微妙に増えた。おそらく半固定抵抗を普通の抵抗に換えたため+B電圧が数V上がったんだと思う。
Rchの歪率特性。こちらも1KHz・10KHzの5%歪みでの出力が2.6Wから2.7Wへ微妙に増えた。 特性測定結果は試作機とほぼ同じとなったので問題無しと判断。
塗装したので見栄えがするようになった。自己満足の世界だけど。