おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

SV811-10Aシングルアンプ・点灯式

パーツの取り付けが済んだので配線を始めた。

 

電源トランスPMC-150Mの端子は無鉛ハンダが使われておりコテを当てただけでは溶けにくく、DMMで電圧を測定しようとしても導通が無く変な電圧を示したりする。そこで、有鉛ハンダ?を追いハンダして吸取り器で除去した。これでハンダの乗りが良くなるし、DMMでの電圧測定が確実になる。

 

AC1次配線を済ませたら電源トランスの電圧を確認。フィラメント配線には0-6.3V端子を2つ使って両波整流をするので、直列にして倍の電圧になることを確認する(重要!)。もし0V程度になってしまったら片方の端子の接続をひっくり返せばOK。

 

続いてフィラメント電源の配線に移る。配線にはAWG20を使った。電流は4Aだからこれで大丈夫だろう。SBD(ショットキーバリアダイオード)は配線をハンダ付けしてからショート防止に熱収縮チューブを被せた。

 

その後6L6GCのヒーター配線も済ませてしまう。

 

 

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ここまでできたら真空管を挿して点灯式を行う。SV811-10Aはトリタンだからまばゆい光を発する。フィラメント電圧は定格6.3Vに対し6.75Vと高い。AC100Vが103Vくらいあるから高めに出て当然なのだが、それでも高すぎる。ちなみに低く出てしまったらどうしようもないので、高めに出たほうがまだ対応できるだけましだけど。

 

まだ+B電源の電流を流していないから電圧が高めになるのは仕方ないが、フィラメント回路に入っている0.1Ω10Wの抵抗を0.12Ωか0.15Ωにして電圧を落とす必要がある。ちなみにトランスの端子電圧は6.7Vで余裕のあることがわかった。フィラメント電圧の調整は全ての回路を組んでから行う予定。

 

SV811-10Aのフィラメントにミリボルトメータをつないで残留リプルを測定したら250mVあった。ハムバランサの調節で残留ノイズがどのくらいになるのか、現時点ではまだわからない。

 

6L6GCのヒーター電圧を確認したら6.9V弱でこちらも高すぎる。トランスの端子が3Aに対し0.9Aしか使っていないから高めになるのはわかっていた。直列に抵抗を入れてヒーター電圧を下げる予定。

 

それにしても、SV811-10Aの輝き具合に比べてなんと6L6GCの控えめなことよ。もっとお線香が目立ってもいいんでないかい?