今回は電源回路を設計してみた。電源トランスはノグチのPMC-190M。とにかく複雑になってしまうので極力簡単になるようにしたつもり。
回路図を上記に示す。
+B回路
+Bは220Vタップを両波整流してチョークとコンデンサによるフィルタとした。+Bの電流は6T9の1本につき35mAとしたので、4本で140mA流れる計算となる。
このアンプはAB級なので、出力で電流が変動する。どのくらい余裕を見たら良いのかというと、一説には2倍とか2.5倍とかのようだ。280mA〜350mAの電源なんてトランスの容量が相当でかくないと得られないので、PMC-190Mの190mAでは1.36倍にしかならないけどチョークを投入しているから少しはましだろう。
R15が入っているのは+Bを下げるためで、入れないと290Vにも跳ね上がってしまう。この抵抗の値は+Bが275Vとなるように調整する必要がある。
+B1回路
+B1は±180Vタップを全波倍電圧整流し、CRフィルタを通している。電圧が高いのでコンデンサを2段重ねにし、それぞれにブリーダー電流を流している。
+6V・-6V(-C)の回路
6.3V端子を半波整流してCRフィルタを通している。R22は電源オフ後に電圧が下がらないのでブリーダー抵抗として入れた。 +6Vのほうをツェナーで安定化する必要があるかどうかはわからないが、ツェナーを入れてもリプルが0.1mVしか減らないのでブリーダー抵抗を採用した。
LTspiceで見積もったリプルの値を上記に示す。出力波形の波高値を2.828で割って求めた値だから、真の実効値とどの程度一致するかわからないし、これくらいで問題ないのか、残留ノイズが増えないかは実際に作ってみないとわからない。
電源回路とアンプ部の回路を合体。できた〜あ!
今回はバーチャルでCSPPアンプを設計してみたけど、いつか予算が5万円くらい確保できたら実際に製作してみたい。