おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

3台目のトランス式USBDAC・その1

以前の拙記事で、タムラの600Ω:600Ωライントランス、TpAs-202を2個入手したのでトランス式USBDACを作ろうと思う。

 

秋月のUSBDACキット、AKI.DAC-U2704を使ったトランス式USBDACは3台目で、ハイレゾの時代にこんなの意味ないじゃないかと考える人がいると思うが、私にはハイレゾは不要なのでこれで問題無い。

 

私が製作する真空管アンプは利得が20倍程度のものがあり、今までのトランス式USBDACではボリュームが上げられないことがあった。

 

単にアッテネータをつければいいじゃないかと思うのだが、トランス式の場合は2次インピーダンスの変化で1次インピーダンスが変化してしまう。1次側に入れている並列抵抗の値を調節しなければならず面倒なので3台目を作ってしまうことにした。せっかくトランスを入手したことだしね。

 

トランスは600Ω:600Ωで使うので、損失を考えると出力は最大0.5V程度になると思う。

 

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回路図を上記に示す。TpAs-202の2次側は680Ω//10KΩ≒637Ωとなり、VR2とVR3は大体それくらいに調整すれば良いはず。1KHzと5KHz及び10KHzのレベルを比較してあまり差が無いようにする。このチューニングが大切で、音の印象が変化する。

 

LCフィルタは2.2mHと0.012uFの組み合わせとした。インダクタンスを増やすと容量を減らす必要があり、高域カットオフ周波数が下がってくる。残留ノイズが減るが20KHzでのレベル低下が大きくなる。

 

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アキバへ初詣をしてパーツを買い出し。ケースはTAKACHIのHEN110312Sで、以前これで何かを作ろうとして計画変更、手持ちにあったもの。

 

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電解コンデンサはキット付属のものを使わず東進の低ESRのものにする。インダクタは太陽誘電のLHL06NB 2.2mH、ごく一部での俗称アマガエル。

 

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タムラのTpAs-202。ヤフオクで1個落札してから2個目を入手するのに1年近くかかってしまった。なかなか単品での出品が無いのだ。