初期評価を行ったところ、残留ノイズがLch 1.2mV、Rch 2.0mVとRchが高かった。そこで残留ノイズを減らすべく、解析をしてみることにした。
LchとRchのVT-62を入れ替えてみたが残留ノイズの値は変わらなかった。VT-62自体の問題ではない。次に6DN7を抜いてみたところ、Lch 3mV、Rch 2.5mVと逆転してしまった。どうやら初段及びドライブ段に問題があるらしい。
Rchの2SK30ATMのゲートを直接アースしてみたが、残留ノイズに変化は無かった。入力のシールド線でノイズを拾っているのではない。
アンプ部平ラグ基板のGND配線を上記に示す。矢印をつけたところで-C電源のリプル電流を含んだ配線が初段GNDを揺らしているらしいことに気がついた。
-C電源のGNDを電源トランスの0Vタップへ最短で戻すようにして、初段GNDをシャーシアースへ別配線で持っていくように変更した。
この変更でRchの残留ノイズは1mVを切るようになった。逆にLchは1.2mVのままで、相対的にLchのほうが高くなった。
Lchの残留ノイズ低減は別途行うことにして、とりあえずRchのノイズ低減ができたので良しとしよう。
変更後のシャーシ内部。変わったところがわかりにくいと思うけど。