おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

VT-62シングルアンプ・動作一発OK!

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一昨日の陽気はどこへやら、例年並みの寒さにすぐ戻ってしまった。これからしばらく寒さが続くのだろう。

 

VT-62シングルアンプは配線しながら回路図にマーキングしていったので、再度簡単な配線チェックの後、真空管を挿さずに電源を投入して+B・+B1・-C電圧を確認。

 

問題なさそうなので6DN7を挿して電源オン、ドライブ段のカソード電圧を9Vに調整する。初段プレート電圧は150Vに調整。

 

続いてVT-62を挿し、2台のDMMでカソード電圧を監視する。予定の23Vを超えて上がっていくので、6DN7のバイアスをマイナスへ調整。Lchはマイナスに回しきっても23.6Vより下がらない。他の電圧をチェックしたが大幅な狂いはなかった。

 

6DN7ドライブ段のカソード電圧は5〜6Vと低くなった。VT-62のバイアスを深くしないと電流が流れ過ぎるので、カソード抵抗を1KΩに増やした。実効プレート電圧が5V程度下がってしまうが仕方ない。これでドライブ段の電流は10mA前後になった。

 

SP端子にDMMをつなぎ、RCA入力に指を触れてAC電圧が上がるのを確認。動作一発OKだ。

 

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回路図に実測の電圧を赤字で記入した。R6は820Ωから1KΩへ変更。

 

AC100Vが実測102Vと高いが、+B電圧は345Vと低く出た。350Vというのは大体の推定値なので、まあこんなもんかな。VT-62の動作点がロードラインの左へ偏っているものの、オシロで波形観測すると上下がほぼ同時にクリップする。

 

出力はオシロの読みで1KHzが3.1Wくらい。100Hzのほうが早くクリップするようだ。 VT-62のハムバランス調整をする。配線を短くしようと思ってVT-62の傍にハムバランサを配置したのだが、ドライバーを差し込んで回そうとするとVT-62に触れてしまう。手袋をしているからヤケドの心配は無いが、もう少し考えてハムバランサを配置すべきであった。

 

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簡単に特性を測定してみた。周波数特性は無帰還だが-3dBで22Hz〜31KHz。すこし高域の落ちが早いみたい。利得は22倍前後と設計時に求めた18.4倍より多くなった。DFはまあこんなもんかな、といったところ。残留ノイズはRchが2mVと多めなのが気になる。

 

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