6T9 CSPPアンプは片チャンネルだけバラックで製作することにした。主に平ラグ基板やトランス、真空管ソケットに配線する作業なので1日で終わった。
真空管を挿して電源オン、+Bとカソード電圧を確認。+Bは283Vくらい、カソード電圧は5.2Vくらい。カソード電流は34.7mAとちょうどよい。初段プレート電圧は195Vと182Vで、すこしアンバランス。
出力段のDCバランスを調整。 続いて測定器とオシロを接続して動作の確認。
周波数特性は17JZ8 CSPPアンプの無帰還の時とほぼ同じ。おそらく初段で高域時定数が決まっている。最大出力はオシロの読みで9.2Wと目標の10Wを下回っている。+B電圧が高めなので、ステレオにしたらもっと最大出力が下がるだろう。
利得は50.5倍の設計に対して70.9倍と多すぎる。DFが4.8あるのでOPT周りに誤配線は無いもよう。出力段の利得が設計より多いのかな?残留ノイズは多めだが、体を動かすと変化するので外部ノイズを拾っているものと思われる。
オシロの方形波観測で高域が素直に減衰していることを確認。NFB抵抗を仮付けしてみたら利得が増える? OPT2次側の0Ω8Ωが逆でPFBになってしまっていたのを修正。上記の表は無帰還だから利得は変化なし。
現状の問題点は利得が多すぎること。初段が出力段をフルにドライブできるレベルで初段の利得を減らす必要がある。