KNFをかけた6B5シングルアンプにオーバーオールNFBをかけることにし、DFが2以上となるNFB抵抗の値を探ったら270Ωとなった。ずいぶん低い。
総合利得は6.6倍となり、オーバーオールNFB量は6.1dBとなった。これくらいNFBをかけないとDFが増えない。
周波数特性。63KHzに+0.26dBの小ピークが生じた。低域は20Hzで-1.6dBとなった。
NFB抵抗と並列に位相補正容量2200pFを入れて少ピークを下げた。
現状の回路図を上記に示す。
歪率特性。最低歪率は0.7%で、予想どおりNFBをかけても低くならない。ただ、〜みたいな特性カーブにはならず、おわん型になった。歪率5%での出力は100Hzの2.2Wがリミットするが、1KHzでは2.6W出ている。
この状態で再び試聴。耳が慣れたのか、それともエージングが進んだのか低音が以前より出てきているように感じる。中高音の鮮やかさ(輝き?)が特徴で、NFBをかけても変わらない。う〜ん、ステレオで聴いてみたい。
実験機だからOPTを手持ちの春日無線KA-5070Sに交換してみても良いが、もしこれで行くことになったらOPTが大きすぎる気がする。でもKA-5070Sの就職先としては良いかも。
利得が6.6倍と私が製作する真空管アンプとしては低いので、初段をFETによるカスコード回路にしてみるか。あまり複雑にするのはどうかと思うけど、実験機だから試してみようかな。