おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

6B5シングルアンプ・KA-5070Sを試す

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6B5シングルアンプのOPTをノグチトランスのPMF-6WSから春日無線のKA-5070Sに変更してみた。

 

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KA-5070Sは2次の接続をひっくり返して使うことができる(春日無線方式)。

 

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KNFをかけた状態で正接続と逆接続で周波数特性を測定してみた。上記のようにかなり変わる。今回は高域が伸びている逆接続で試してみる。

 

KNF無しでの利得は18.2倍(25.2dB)で、KNF有りでは13.3倍(22.5dB)。KNF量は2.7dBですこし減った。DFも0.76で低くなった。おそらくKA-5070Sの損失が多めなのだろう。

 

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オーバーオールNFB有り無しの周波数特性。利得は6.7倍(16.5dB)となり、オーバーオールNFB量は6.0dB。

 

20Hzでも-0.2dBでさすがOPTのインダクタンスが高いことはある(DC重畳30mAで50Hzでは29.2H)。高域はNFBをかけたら逆に下がってしまった(1KHz〜40KHz)。KNFと併用すると予期せぬ事が起こる。高域の-3dBは30KHzとかなり低め。

 

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NFB抵抗は270Ωのまま、位相補正容量は無しなのだが、DFは1.53とやはり低い。DFを増やすにはNFB抵抗の値を低くすれば良いのだけれど、総合利得も下がってしまう。

 

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歪率特性も測定してみた。歪率5%における100Hzの出力が2.5Wに増えた。すこしだけ〜みたいなカーブを描いている。OPTとDCDCが離れたので高周波ノイズの飛び込みが減ったせいだろうか。

 

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この状態でとにかく聴いてみる。みのむしクリップでOPTを接続していてシャーシも横倒しの状態。

 

なんか音量が上がらないなと思っていたらトランス式USBDACをTpAs-203版じゃなくてTpAs-202版につないでいた。DACがそっくりだから間違えてしまった。TpAs-203版は出力2V、TpAs-202版は出力0.5V。

 

DFが低いこともあるが低音がモリモリ出てくる。ボンボン出てくるといったほうが正確か。高音の輝きはそのままなのでドンシャリみたいに感じる。これはこれで面白い。手持ちにこんなアンプがあっても良いかなあ?

 

これでもっと利得を増やすことができればオーバーオールNFBをもっとかけられるからDFを2程度に持っていけるだろう。