6HA5のデータシートを見てみると6ピンがInternal Shieldと書かれていた。VHFチューナー用カソード接地RFアンプに適するとあったのでシールドに何か意味があるのだろうか。とりあえず6ピンをGNDに落としておいた。
配線チェック後に真空管を挿して電源投入、+B電圧を確認する。155Vくらいに落ち着いた。続いて3HA5のカソード電圧を設計値の14.7Vに調整。
各部の電圧はほぼ設計どおりとなった。 RCA入力に指を触れ、SP端子にACレンジにしたDMMをつないで電圧が上昇するのを確認。動作一発OKだ。
とりあえず特性を調べてみた。周波数特性は無帰還でもあるしかまぼこ型となっている。利得は29.8倍と26.0倍。3HA5はgmが高いし、μのバラツキが多そう。
DFは0.9と少なめ。NFBをかける前提なので問題なし。出力はオシロで見ても歪んでいるのがわかるので100mWも出ていない感じ。
残留ノイズは2.8mVと2.4mVと多い。ヒーターバイアスをかけてみるが全く変化しない。SP端子を波形観測すると100Hzのノコギリ波のよう。残留ノイズは3HA5のカソードを1000uFでアースすると0.3mVまで下がる。
どうやら+Bのリプルフィルタのコンデンサをケチりすぎたみたい。+BのリプルがC3(100uF)のコンデンサを介して3HA5のカソードを揺らしているようだ。
測定中に発振する傾向は全く見えなかったから問題なさそう。
以下、次回へつづく。