試作機を聴いているが高音が良く出てなんだか半導体アンプみたいな感じで真空管アンプらしい潤いなどが不足しているみたい。そこでNFB量を増やしてみたらどうなるのか試してみた。私の拙い経験ではNFBをある閾値より増やすと大人しい優等生的な音に変わってくる。
NFB抵抗は1.3KΩを1.2KΩに変更した。わずかな違いだが、とりあえず特性を測定した。まあちまちまとよく飽きずにこんなことをやるなあと自分でも感心するくらい。
Lchでの歪率5%の出力が150mWから180mWに増えた。でもRchは変わらなかった。NFB量は0.3〜0.4dB増えた。DFも7.1から8.3まで増えた。残留ノイズは変わらず。
周波数特性。NFB量で高域特性が変わるかと思ったら同じだった。ついでに1KHz・125mWでの特性も調べた。低域のピークが無くなっている。
クロストーク特性。変わらず。
Lchの歪率特性。全体に低歪みになった。1mWでも歪率の悪化が無いのは残留ノイズが低いわりに歪率自体が高いため。5%歪みでの出力は180mW。
Rchの歪率特性。A2級に移行すると思われる0.05W以下では低歪みになったものの、それ以上の出力ではかわらなかった。5%歪みでの出力は150mWのまま。
NFB量を増やして出力増を企んだのだが出来たり出来なかったりでよくわからない。試聴した結果はすこしだけ大人しくなったかな、という感じ。今回のほうが聴きやすいと思う。
そろそろ回路的にはFixかな。
アクリルケースを被せてみた。ケースの固定には基板垂直取付用ブロックを使った。最初はアクリルに穴開けするつもりだったが、加工中に割れたりヒビが入ったりするのが怖かったので瞬間接着剤でくっつけてしまった。