おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

6FJ7シングルアンプ・解体〜シャーシ塗装

6FJ7シングルアンプのシャーシを塗装するため試作機を解体した。昼間なら気温が5℃以上になるので塗装ができると判断。本当は6HA5パラシングルアンプのほうを先にやるつもりだったのだが、こちらのほうを先に塗装して様子を見ようと思った。 

   

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こんなふうにバラバラになった。解体するとハンダ屑が飛び散るので困る。白手袋をしているのでヤケドの危険性はあまりないけど。

 

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塗装に使用するスプレー類。今回はトヨタ車用ダークグレーマイカメタリックの1E2にした。これは殆ど黒で、マイカが入っているため光が当たるとキラキラする。

 

シャーシはコンパクトロンソケットを横向きに取り付けるつもりで3.2mm穴を2ソケット分の4個追加工した。使わない穴はネジでふさぐ。

 

リューターにペーパーコーンを取り付けて罫書き線や溶接跡を消す。浴室で#400のペーパーで水研ぎ。乾かしたら塗装しないところにマスキングテープで広告紙を貼り付ける。

 

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塗装はあらかじめ缶を暖めておく。私はペットボトルをカットしたものを使っている。

 

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これはカーボンヒーターで簡易焼付塗装(50℃〜70℃)を行っているところ。塗装する前も暖めておく。

 

スプレー塗装→タレない程度に乾いたら簡易焼付塗装のサイクルをプラサフ2回、本塗装2回、上地塗装3回で行う。全部で7サイクル。1サイクルに1時間程度かけている。

 

スプレー塗装中に風は禁物なので、風が弱まる瞬間を見計らって行っている。屋外だとどうしてもそうなってしまう。こういう時には塗装ブースが欲しい。

 

プラサフと本塗装1回めには#2000のペーパーでホコリを落としている。それ以外は単に塗り重ねるだけ。後に磨き工程でホコリを落とす。

 

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塗装が終わったら紙やマスキングテープを剥がして1時間、簡易焼付塗装を行って完了。

 

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ネジはダンボールに挿し込んで塗装。すこし浮いているのがわかるだろうか。こうするとネジの頭の塗装がダンボールにくっつかない。あまり浮かせすぎるとネジ溝に塗装がついて締めるのに力が要るようになってしまう。

 

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カーテンレールに吊るして数日乾燥させる。この後は大変な磨きだ。

 

中国製の真空管アンプは艶出し塗装がされているがどのようにやっているのだろう。やはり女子工員がひたすら布にコンパウンドをつけて磨いているのだろうか。バフがけするにはシャーシが小さすぎると思うのだが。