ハハハどうだ参ったか!って気分になるね。だってそうでしょう。シャーシ加工というヤマ場を越えたんだから。試作機を作るにしろ避けては通れない道だ。アルミシャーシはt1.5mmだけど、私にとってはせいぜいこのくらいが加工できる限度。
加工が完了したシャーシ本体と裏蓋。
電源トランスとACインレットの四角穴はコッピングソーで開けた。真空管ソケットはMT9ピンソケットに21mm、USソケットに30mmのシャーシパンチを使った。
裏蓋は400mm×250mm t1.5mmのアルミ板を買ってきてピラニア鋸でカットした。この鋸は切り代が少なく、早く切り進むことができる。
切削油にはLENOX PROTOOL LUBEを使った。これは水溶性で、加工が終わったら水で洗い流すだけ。個人の趣味で使うには、一般に売られている切削油では量が多すぎる。これは170ml。店の棚の一番下でホコリをかぶっていたものを買ったのだが、こんなに有用だとは思わなかった。
表からだと保護用のビニールが被ったままなので裏側から撮影。ACインレット穴は角R加工してある。シャーシの中央付近の穴がドリルスタンドの腕につかえて開けられないということはなかった。
真空管の放熱穴はこのようにするとずれていても目立たないことがわかった。
シャーシサイドの穴はM3でザグリを入れた。皿ビスだとツライチとなるのでパネルを付けても干渉しない。後で外せなくなるけど。
養生用のP-カットテープ。これはオススメ。手で簡単にカットできるし、剥がす時に粘着剤が残ることが無い。以前これよりすこし青みを帯びているやつも使ったが、手でカットし損なうと伸びちゃうし粘着剤が残るしで良くなかった。
裏蓋をシャーシの補強としても使用するので取付穴を4個(加工済)から8個に増やすことにした。t1.5mmのアルミだとタップが立てられない(たぶん)のでカレイナットを使用する。カレイナットはM3で、下穴は4.5mm。六角穴付ボルトはステンレス製。カレイナットの圧入方法に関してはこちらのブログを参考にさせて頂いた。カレイナットは西川電子部品でも見た記憶がある。
ワッシャを2枚挟んで圧入が終わったところ。圧入が始まってから1回転くらいで完了する。
こんな感じになった。
カレイナットの取り付けが終わったシャーシ。 この後は仮組みをしてパーツの干渉や穴のズレをチェックする予定。