放射温度計を用いて動作中の6550 CSPPアンプの温度を測定してみた。室温は20℃、1時間くらい稼働させた時の温度を測定した。放射温度計は光沢のある金属の測定時には黒体テープを貼れとあるけど、まあ大体の温度が測れればよしとした。
各部の最高温度はこんな感じになった。6550と5687WAは最高140℃。スズ60%、鉛40%のハンダは融点が183℃〜190℃だから、ソケットへのハンダ付けは引っ掛けるか絡げるようにした方が良いと思われる。電源トランスPMC-283Mは50℃で、熱くて触っていられない温度になっている。
シャーシは各部で温度が異なるが、大体30℃〜50℃(真空管ソケットの近くを除く)。SG用のリプルフィルタのFETを取り付けてあるところは40℃くらいだった。
真空管の140℃は触れば即ヤケドする温度だから、真空管にあまり理解のない家族が触ることのないようにしなければならない。私が真空管を交換する際には白手袋を2重にして行っている。
これから夏に向かい、室温が高くなってくるとこのようなアンプの輻射熱が感じられるようになる。夏に熱くなった部屋を冷房で冷やしても温度が高く感じられるのは壁や窓からの輻射熱のため。このアンプの稼働はあまり長くはなさそうだ。