手持ちのマッチングトランスを使ったお出かけ仕様のトランス式USB DACを考えている。世の中には様々なUSB DACがあふれハイレゾ対応のものも多いが、自分好みの音や安定動作のためにこのような選択をするのも良いのではないかと思う。
マッチングトランスはNEC製で600Ω:600Ω。これを150Ω:600Ωとして昇圧するとヘッドマージンが少なくコアの飽和が起こる。だから600Ω:600Ωで使って最大出力電圧は0.5Vくらい。私が製作する真空管アンプは利得が10倍〜20倍あるのでこの電圧でも事足りる。
昇圧しない&バランス出力しないのならマッチングトランス不要じゃね?かもしれないが、トランスを通した音が好きなのであえて使用する前提で考えている。
DAコンバータは秋月電子通商のAKI.DAC-U2704を使う。回路図の変更部分を赤字で示す。
LPFとマッチングトランス部分はこんなかんじ。なぜ2回路あるのかというと、LCのLPFに2回路を考えているからで、2.2mHと0.012uFないし2.7mHと0.01uFの組み合わせで特性評価を行うつもり。LC共振周波数を30KHzあたりに持っていくのが良いみたい。
インダクタはAKI.DAC-U2704を使った・・・トランス式USB DACを読むと、「いろいろ実験した結果、最終的(2017.2現在)にはインダクタンスが2.7mHで巻き線抵抗(DCR)が10Ω以下のものになりました。」とある。市販品の沢山ある中から探してみるとBournsのRLB0812-222JLかRLB9012-272KLが良さそうに思われる。
何も特注品でなくてもそこそこの性能が出れば良いわけで、聴いて違いがわかるかといったらまず駄耳の私にはわからないと思うので、これで構わない。
気に入った音が出るかどうかはマッチングトランス次第だと思われる。お出かけ仕様だからあまりお金をかけずにケースも安価なものとしたい。