45シングルアンプ1号機の1Wにおける周波数特性は低域のレベル低下が多く、以前から気になっていた。
上記の丸印をつけたところでレベル低下が起きている。
回路図を上記に示す。直結アンプで低域でレベル低下が起きる要素は無いはず。
そこで125mWでの周波数特性を調べてみた。殆どレベル低下が起きていない。
Lchのそれぞれ125mWと1Wの周波数特性を並べてみた。1Wのはいかにもコアの飽和が起きているふうに見える。
Rchの周波数特性も同様になっている。
OPTはHAMMONDの125ESEで5KΩ:8Ωとして使っている。2次側のタップを切り替えることで1次インピーダンスを変えられるユニバーサルトランスとなっている。出力は15Wで1次インダクタンスは9.58H。15Wのトランスでそう簡単にコアの飽和が起こるはずはない。
比較対象として45シングルアンプ2号機の125mWと1Wの周波数特性を調べてみた。上記はLchの周波数特性。1Wの20Hz以下でレベルが落ちている程度。
Rchの周波数特性。Lchと同様になっている。
2号機はアンディクスのOPT-S14で出力は5W、インダクタンスは18.5Hで10KΩ:16Ωを5KΩ:8Ωとして使っている。
前段(+ドライブ段)の回路は1号機と2号機で異なっているけど、OPTのインダクタンスの差が低域特性の違いとして出てきているようだ。だから小出力で聴いている分には問題ないけど、音量を上げると低音が出ないと感じられるはず。
OPTをインダクタンスの大きいものに交換すれば解決すると思うが、OPTは結構なオネダンなのでどうするか。