ユニバーサル実験アンプのヒーターを6.3Vで点火するように改造した。たまたま手持ちに6K6GTがあったからなのだが、この改造で手持ちのタマでは6V6GTなども挿せることになる。6K6GTは6F6族の真空管で41と特性が同じ。UZソケットで変換ソケットを作れば42なども使えるし、ロクタルソケットで変換ソケットを作れば7C5も使える。
この金太郎飴的記事もこれくらいで終わりにしないとどんなタマがどんな音がしていたのかわからなくなってしまう。もう十分にわからなくなっているけど。一番気に入ったタマでシングルアンプを組みたいと思っているのだが。
回路図を上記に示す。PMC-95Mは6.3Vのタップが2組あるのでそれぞれ1本ずつ割り当てた。+B回路は12A6GTのものに戻した。
ヒーター電圧を6.3Vと12.6Vのスイッチ切り替えにすれば簡単なんだけど、6.3V管に誤って12.6Vで点火すると煌々とヒーターが灯るか断線するかなのでお薦めしない。間違った場合のフェイルセーフが無いからだ。
諸特性を測定。DFが今まで試したタマの中で最も低くなった。3結でのrpが高いに違いない。5%歪みでの出力は100Hzがリミットして0.8Wと低い。
周波数特性。今までの中で最もカマボコ特性になった。
Lchの歪率特性。2次歪み主体で直線的。1KHzの歪率5%での出力は1.4W。
Rchの歪率特性。こちらも同様。1KHzの歪率5%での出力は1.5W。
特性的には良くないが、試聴してみると12L6GTと似た印象でこれだけで聴くぶんなら満足できるかな。クリアな印象は相変わらずだが回路の特徴といえるかもしれない。
6AH4GTもそうなのだが2次歪みの多さが音色を決定づけているのだろうか。同じ傾向を6K6GTでも感じる。6K6GTとPMF-5WSの組み合わせは無線と実験誌2018年2月号の岩村氏によるシングルアンプと同じ。これはイケルかもしれない。