ユニバーサル実験アンプに42を使ったところ印象が良かったので、OPTを変更しPMF-5WSからISOのFC-12Sにて特性を調べてみることにした。FC-12Sは昨年値上がりする前に購入したもの。
ISOのFC-12Sは2次のタップ切り替えで2.5K/3.5K/5K/7KΩの1次インピーダンスが選べ、2次も4/8/16Ωが使える出力12WのユニバーサルシングルOPTとなっている。1次インダクタンスは重畳電流60mAで1mW時16H、最大20Hの仕様。FC-12Sのデータシートはこちら。
42シングルアンプに使うことを想定して重畳電流25mAでのインダクタンスを測定したら、50Hzで20.5H、100Hzでは18.5Hとなった。1次巻線DCRは実測172.5Ω(at 16℃)。
ユニバーサル実験アンプの回路をすこし変更し、カソードの定電流回路の代わりに抵抗(R14・1.2KΩ)とし、FETリプルフィルタの抵抗R9を62KΩに減らした。これで42の動作点はEb=250V、Ik=24mA、Eg=-26Vとなる。Isgは4.5mAだった。
Tung-Sol 6F6のデータシートに記載されている3結の特性図に7KΩのロードラインを引いてみた。グリッドは+10Vまでを想定しているが、実際はどこまでプラスに振れるのかわからない。
実験風景。バラックだからこんな感じ。
諸特性を上記に示す。周波数特性はよりフラットに、利得やDFも増えた。これはFC-12Sの1次DCRが低く低損失のため。出力は100Hzがリミットして1.9Wだった。
周波数特性。240KHz〜260KHzに段があるがピークにはなっていない。高域はスムーズに落ちている。
歪率特性。PMF-5WSに比べ全般的に低くなった。1KHzにおける歪率5%の出力は2.3W。
今回はバラックでの特性確認にとどめ、試聴は別途本番機を製作して行う予定。実質42シングルアンプ2号機のキックオフかなあ?