おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

PCL83シングルアンプの構想

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たまたまユニバーサル実験アンプの初段をLTspiceでシミュレーションしていて、カスコードに3極管を使ったらどうか?と思いついたので試してみた。そしたらちゃんと動くんだね。

 

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初段系のシミュレーション回路図。カスコードの3極管には12AU7を使った。初段の電源電圧は100V。

 

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出力波形。ちゃんと動いている。 なぜ12AU7なのかはPCL83の3極管ユニットが12AU7相当だからで、シミュレーションではプレート電圧Eb=48V、Ip=1.3mA、Eg=-2Vだった。

 

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PCL83はLN309相当らしい。Ep-Ip特性図だとロードラインは33KΩで左下にちょっとだけ描かれるのみなので非常にわかりにくい。こんな低電圧でもちゃんと動作するようだ。

 

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5極管ユニットの3結の特性図に7KΩのロードラインを引いてみた。動作点はEb=220V、Ip=22mA、Eg=-18Vとした。

 

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早速回路図をでっち上げた。これはユニバーサル実験アンプと殆ど同じ。果たしてどうかなあ?

 

予想される問題点としては、初段に傍熱3極管ユニットを使うので、電源オン後のヒートアップ時に5極管ユニットに過電流が流れる可能性があること。もし同時にヒートアップするなら問題ないし、カソードの熱容量が大きい5極管ユニットのほうがヒートアップが遅いと予想できるので大丈夫と思われるが、実際はどうなのか確かめてみないとわからない。

 

出力は1W前後とミニワッター程度になると思う。実際に作るかどうかは別にして、こうして構想を練っている間は楽しい。

 

(2018.03.03追記)

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カスコード・カソードフォロアにしても動くことを確認。こっちのほうがヒートアップ時過電流防止にはなりそう。

 

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回路はこんな感じ。

 

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