実家に行ってプレーヤーQL-Y3Fに取り付けられているカートリッジを確認した。果たしてZ-1Sがシェルに付いていた。
持ち帰ってとりあえずチェックしてみる。
針先は大丈夫そう。ダンパーもとりあえずヘタってはいないようだ?
レコードプレーヤーKP-880DIIはストレートアームで、シェルにオフセット角が付いている特殊な形状。だからワザを使って(というほどでもないけど)シェルを固定している片方のネジを外して角度をつけた。オーバーハングは調整していないがまあいいだろう。
最初鳴らしてみたら果たして両チャンネルから音が出た。ただ低音ばかり出て高音の出ないくぐもった音。音量もMCカートリッジと変わらない。
おかしいなと思って、MCステップアップトランスが付いていたのを外して再生してみたら音量は低いもののちゃんとバランスの取れた音が出たので安心した。
ステップアップトランスの入力インピーダンスは低いので、出力インピーダンスの高いMMカートリッジをつないだら出力電圧が低くなり高域も落ちてしまう。トランスの基本だけどうっかりしていた。
最初針圧を2.5gでかけていたらレコード盤にカートリッジの底がこすっているので1.5gにしたら上手くいった。カートリッジZ-1Sの適正針圧は1.5g〜2.0gらしい。
レコードの片面をかけていたら高域も伸びてよりクリアな音色になった。ただ情報量という点ではAT-32Eに及ばない。やはりカートリッジを複数揃えて音色の変化を楽しむのなら、安価なMMカートリッジを入手したほうが良さそうだ。