おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

なんちゃってフォノイコの製作・その9

真空管を挿し、電源部とアンプ部をケーブルで接続して動作確認を行う。まずは電圧チェックから。

 

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各部の電圧を赤字で示す。+B電圧が低い。R12の15kΩを減らして8.2kΩとしたら+Bは272〜273V程度になった。

 

SRPPの中点電位が左右チャンネルで違うのはよくあることで、利得を調べてみたら1kHz・1V・47kΩ負荷で114.9倍(41.2dB)で左右が揃っていたから問題ない。なお作例では115倍となっている。

 

ヒーター電圧は12.3Vでこれも低い。残留リプルを測ってみたら0.05V〜0.1V程度で多すぎる。NJM7812FAの入力電圧は14Vで0.6Vのダイオードによる下駄を履かせているから、レギュレータの出力電圧を12Vとすると入出力電位差は1.4Vしかない。入出力電位差が少なすぎてリプルがそのまま出てしまっているようだ。

 

残留ノイズは0.5mV程度で多い。これはヒーターの残留リプルが影響している可能性がある。

 

C14に4700μFのコンデンサを追加してみたが0.1V程度しか増えなかった。対策としてはD5にSBDを使えばVTドロップが2個で(0.6-0.3)*2=0.6V程度減るので大丈夫ではないか。あるいは単純にCRによるリプルフィルタで回路を組むことかな。