71Aパラシングルアンプは先日から試聴を続けているが、ナチュラルなサウンドであまり色づけが無いのが特徴かもしれない。何か思いついたら試してみようと思っている。
外観的にはゴム足のTC-2Gが貧弱に見えるのでRS-60Gに替えたらハイリフトの4X4みたいになってしまった。もっと最低地上高?を下げてRS-55Gにしようと思う。
今回は詳細な特性を測定した。特性はいわば健康診断で、今後調子が悪くなったときのチェック対象となる。
諸特性を上記に示す。無帰還なので素の特性といって良い。残留ノイズが低いのは+BにFETリプルフィルタを入れているためだろう。
周波数特性。145kHzに小ピークがあるが500kHzまでなだらかに落ちている。2〜3dBのNFBをかければ20Hz〜20kHzがフラットになると思うが無帰還のままとする。
クロストーク特性。20Hz〜20kHzでは-60dB以下となっている。低域でクロストークの悪化が見られるがOPT間によるものではないだろうし改善を必要とするほどではない。
Lchの歪率特性。1kHzは歪みの打ち消しが起きているのだろうか。
Rchの歪率特性。1kHzが波打っている。オーディオアナライザで入力を増やしていくと針が一旦下がってから上昇する。気味が悪いのでRchの71Aの再ペア取りをしようかなあ?
気になるのでRchだけ別の71Aに交換した。画像の71AはNational Union製らしい。この中から1ペアを選んだ。
再び歪率特性を測定。まだすこし変だけど気にするほどではない。1kHzにおける歪率5%での出力は2.4Wだった。
結局SYLVANIA・PHILCO・RCA(National Union?)の混成部隊となった。これで特性上とくに問題となる点は無くなった。
他に特性的にやれることといったらECC83SのSRPP上側カソード抵抗値を変えて歪みの打ち消しをするくらい。このアンプは今までの集大成でもあるので時間をかけて音色のチューニングをしたい。