ミニオフ会の時に7716という真空管を4本頂いた。3極5極複合管で3極部ユニットのμは100、5極部ユニットの最大プレート損失は5Wとのこと。
ネットで検索してみたら、3極部ユニットは6KT8に近く、5極部ユニットは6CX8に近いとのことだった。6KT8や6CX8なんてやっぱりよくわからない。
使えるかどうかテストしてみよう、ということで真空管試験機なんて持っていないし、実機でやることにした。TU-894(改)には6BM8が使われている。
6BM8と7716のピンコネを上記に示す。見事に全然違っている。7716は13.6V0.35Aのヒーター定格で、モバイル用途?で12V〜15Vで使用可能らしい。
それじゃ変換ソケットを作ろう。9ピンプラグは現在は手に入らないし実験で何回も使いまわしている。ヒーター点火には12V0.5Aのトランスを使う。
片チャンネルだけの変換ソケットをちゃちゃっと作った。
テスト中。ヒータートランスの1次0-90V間にAC100Vを印加したらヒーター電圧はちょうど13.6Vになった。
7716のお線香のようす。ヒーターが3極部と5極部を跨いでいて、こんなふうに光る。
TU-894(改)の回路図に7716を追記。5極部ユニットのカソード抵抗は6BM8の680Ωだと13mA程度しか流れなかったので1kΩを並列にし405Ωとした。
4本のテスト結果。No.3が不安定で、デコピンを何度かやってみたら一応安定したみたい。No.4の5極部ユニットの電流が流れにくいが、エージングすれば使えるかもしれない。
とりあえず4本全部が使えることがわかった。今後は回路を考えて実験機を組む予定。