無帰還での利得が52〜60倍と非常に高いので多めにNFBをかけることにし、NFB抵抗の代わりにボリュームをつないで値を探ったら1.8kΩ程度が良さそうに思えた。
回路図を上記に示す。いろいろいじっている最中なのでまだ変わる可能性大。
詳細な特性を測定。NFB後の利得は20〜21倍で、NFB量は8.3〜8.9dBとなった。残留ノイズは0.5〜0.7mVまで減ったがいつの間にか1mV程度になっていることもあり不安定。
周波数特性。高域-3dB周波数は78〜95kHzまで伸びた。Rchの40〜50kHzあたりにすこし盛り上がりが見られるが、Lchには見られないので位相補正容量は入れないことにする。
実験機なので参考にクロストーク特性。低域での悪化は見られない。
Lchの歪率特性。NFBを深めにかけているが最低歪率は高め。各周波数で揃っており1kHzにおける歪率5%での出力は1.8Wだった。
Rchの歪率特性。各周波数で揃っており1kHzにおける歪率5%での出力は1.3Wだった。
残留ノイズが多めだが他に特性には問題がみられない。裸利得が多いために+Bの残留リプルが影響している可能性がある。
3階の自室へ運び上げて試聴してみる。クリアでスケール感がありファンダメンタルな低音が出ている感じがする。これはお気に入りサウンドだ。本番機を製作しても良いかもしれない。ただOPT-5P(改)は外観上ケースに入れたい。
ところで気になっているシングルOPTがある。それは春日無線のKA-1280で容量は5W、1次が1.2k-600Ω、2次が4-8-16Ωとなっている。マッチングトランスとして良い候補になる。11月1日から税込み4,320円となり720円の値上げだ。駆け込みで買ってしまおうか。これならケースは不要だ。