先日の拙ブログで報告した波形の凹については、LTspiceによるシミュレーションでも似た現象を確認していた。上記はオシロによる20Hz出力1W時の71Aグリッド波形。
LTspiceのシミュレーション回路図を作成。
波形観測した時の凹にあたる部分がこのように振動した波形となって出てくる。これは1Wの出力に相当する。
さらに入力を増すと波形のピーク値は大きくなるが凹も大きくなる。これは2Wの出力に相当する入力を加えたもの。
チョークコイルを4B-20MA(30H・DCR965Ω)からPMC-80H(80H・DCR1210Ω)に変更してみた。
波形の1発目では凹が発生するか、それ以降は発生していない。これは1Wの出力に相当する。
2Wの出力に相当する入力を加えると、やはりわずかに凹に相当するところが出てくる。
SP端子の出力0.7Wに相当する71Aグリッド波形(上・黄色)とSP端子波形(下・紫色)。グリッド波形はきれいなサイン波なのに出力波形はすこし歪みが見られる。おそらく20Hzにおいては71AのパラレルでもOPTのインダクタンス(13H)では不足するのでカソードチョークと同じような現象が起きているのかもしれない。だから4B-20MAからPMC-80Hに替えてもこのような波形の歪みは現れると予想される。